ダイオード励起固体レーザー(DPSSL)は、レーザーダイオードを使用して、ルビーやネオジメチルをドープしたYAG結晶などの固体利得媒体を励起することによって作成された固体レーザーです。

DPSSLは、他のタイプに比べてコンパクトさと効率の点で利点があり、高出力DPSSLは、多くの科学的アプリケーションでイオンレーザーやフラッシュランプ励起レーザーに取って代わり、現在、緑色やその他のカラーレーザーポインターで一般的に使用されています。

LD励起固体(DPSS : Diode Pumped Solid State)レーザは、半導体レーザ(LD)を励起光とする固体レーザです。

 現在のLDは高出力で高効率、さらに長寿命になっているので励起光として使用されていますが、LDが現在ほど高性能でなかった頃はフラッシュランプが励起光として採用されていました。フラッシュランプは励起光源として安価で高出力という特徴がありますが、発光スペクトルが250nm~1000nmと広帯域なためレーザ結晶の吸収スペクトルとの整合性が良くなく、レーザ結晶への熱負荷が大きいという問題がありました。

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