Kalaser 光可変減衰器Optical Attenuator

可変光減衰器 (Variable Optical Attenuator)
光可変アテネータ(VOA)とは、波長毎に光信号の強さを調整する部品です。光ファイバアンプなどを使用して光信号を増幅する場合、波長により増幅率等が異なるため、受信側ではチャンネル毎に信号の強さにバラツキが発生してしまうという問題があります。したがって、チャンネル毎の信号の強さのバラツキを抑える技術が不可欠となります。このバラツキを抑えるのがVOAです。送信側にVOAを配置し、チャンネル毎の増幅率の違いや、伝送路損失の波長特性といった、光路の特性にあわせて光入力を調整することにより、受信側での光出力を一定にさせることができます。
波長ごとにレベルを調整する可変アッテネータには、ファイバを曲げたり、行路中に遮蔽板を挿入したりする機械的な方式や、磁気光学素子と偏光子を組み合わせた磁界制御式のものがありますが、いずれも集積化や多チャンネル化が困難です。 また、PLCを用いたものは、TO効果で制御するので、消費電力軽減などの課題はあるが、集積化に優れています。
現在導入が進んでいる高密度光波長多重伝送(DWDM)システムですが、次世代DWDMシステムにおいては、下記の点から光ファイバアンプを使用することが増えるため、VOAが必須のコンポーネントになります。
○ 高密度光波長多重伝送
光ファイバを使った通信技術の一つ。波長の異なる複数の光信号を1本の光ファイバに同時に入射し伝送することにより、光ファイバ1本あたりの情報伝送量を飛躍的に増大させる技術を「波長多重伝送=WDM:Wavelength Division Multiplexing」という。情報量の需要増加に対して、波長数を増加させることで対応することができるため、新たに伝送路そのものを増やす場合と比較して、経済的に情報伝送量を増大させることができる。WDMをより高密度化したものをDWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing「高密度波長多重伝送」という。
株式会社多摩川電子は、増幅器・減衰器 。 光可変減衰器(マルチモード)OPTICAL ATTENUATOR
光の可変減衰器です。ステップ可変減衰板と連続可変減衰板を組み合わせることにより、最大55dBまで減衰させる事が可能です。光ネットワークシステム、CATVシステム、光コンポーネントの測定や、光計測器の校正ツールに最適です。電源を不要としており、ダイヤル式操作で光減衰を可変いたします。1.31/1.55μmの両波長に対応しており、反射光の影響を受けやすいシステムでもご使用いただけるよう、AngledPCタイプもオプションで準備しております。
マルチモードファイバ用可変減衰器です。光ネットワークシステム、CATVシステム、光コンポーネントの測定や、光計測器の校正ツールに最適です。
波長範囲 800~1350nm
適合ファイバ MMF(50/125μm)
挿入損失※1,2 3.0dB以下
最大減衰量 55dB以上
反射減衰量 22dB以上
減衰量確度※1,2 ±1.0dB(ステップ:0dB、連続可変:5、10、15dBにて)
±1.5dB(ステップ:10/20dB、連続可変:0dBにて)
±2.0dB(ステップ:30/40dB、連続可変:0dBにて)
最大入力パワー +23dBm
シャッター時減衰量 65dB以上
入出力コネクタ FC-PC
可変光アッテネータ(可変光減衰器)は光ファイバ内の光信号強度を可変減 衰させる部品です。液晶を使った電圧制御の可変光アッテネータはダイナミックレンジが広く、msオーダーの速度で動作し、価格も低いことから光ネットワー クに於ける光パワー制御を中心に幅広く使われています。アッテネータ単体の他、アレイ化したタイプ、PDも集積したタイプ、特殊な光学材料を利用したμs の高速動作するタイプ、実験室で手軽に使えるマニュアルタイプなどもございます。
Bola Technologies社の可変光アッテネータ: Bola-VOAシリーズは、広い減衰範囲を再現性よく素早くセットできる信頼性の高い可変光アッテネータです。ベンチトップタイプ或いはラックマウントタイプを選択でき、1台に1-4チャンネルのVOA搭載が可能です。搭載にあたっては、-SMF, -PMF, -MMFのように異なるタイプのVOAを選択できます。また、Bolaが提供する光試験システムに組み込んで使用することもできます。

■特徴
・減衰範囲:> 60dB
・波長範囲:1250-1650(SMF)
1290-1330nm & 1530-1570nm(PM)
850-1350nm(MMF)
・精度:±0.1dB
・再現性:±0.05dB
・スイッチング速度:<10ms